React とは、それをアプリに使う理由

What is React and why use it for your app

アプリのデザインは最高に複雑なので、よりシンプルになるなら何でもウェルカムです。そこで React の出番です。React とは何でしょうか?React は、UI(ユーザーインターフェース)の作りやすくするために設計された JavaScript のコードとコンポーネントのライブラリであり、オープンソースのフレームワークとして、Paypal、Netflix などの今日の市場における最大手のアプリの作成に使われています。

このフレームワークが広く使われている理由はいくつもありますが、おそらく最大の理由は宣言的なビューの提供でしょう。新しい情報が入ると即座に更新されるインタラクティブなアプリを作ることができます。データがアプリに届くとすぐに更新され、例えば Facebook のコメントでも、画面を更新することなく、新しいコメントが出てくるのを見ることができます。

美しくインタラクティブな React アプリのレイアウトを8.6倍速く構築しませんか。ドラッグ&ドロップの UI ビルダーを使って、コードに裏付けされたコンポーネントで React アプリの一貫したデザインを作成しましょう。UXPin Merge をぜひ無料でお試しください。

React とは

Reactは、UI(ユーザーインターフェース)の構築向けの、広く使われている JavaScript のライブラリですが、数ある JavaScript ライブラリのひとつに過ぎません。他には Angular、Vue、Svelte がありますが、三者を比較した過去記事があります。

React は、デベロッパーが UI を再利用可能なコンポーネントに分解することを奨励しています。コンポーネントは UI の自己完結的な単位であり、それを組み合わせて複雑なインターフェースを構築することができます。そしてこのモジュラーアプローチは、再利用性、保守性、拡張性を促進します。

これは、実際のDOMの軽量な表現である仮想DOMの概念を導入したものです。React コンポーネントの状態が変更されると、React は仮想DOM と以前の状態を比較し、変更された DOM の部分のみを更新します。このアプローチは、DOM の操作と再レンダリングを最小限に抑えることによってパフォーマンスを上げます。

もともと Facebook によって開発された React は、現在 Facebook と Instagram のデベロッパーによって運営されています。そこには外部のデベロッパーも多数参加しており、その結果、非常に多用途で便利なフレームワークが誕生し、ますます多くのアプリ開発者がその使用に興味を持ち始めています。

React はフロントエンドかバックエンドか?

React はフロントエンドと考えられています。一般的には、Web アプリケーションのインタラクティブでダイナミックな UI コンポーネントを作成するために使われますが、React アプリケーションのサーバーサイド・レンダリングを可能にする Next.js のような技術を使えば、React をバックエンドで使うこともでき、フロントエンドとバックエンドの境界線はある程度曖昧になります。とはいえ、全体的には React はフロントエンド開発に関連することが多いです。

React と Vanilla JS 

バニラ JavaScript とは、追加のライブラリやフレームワークを使用しないコアな JavaScript 言語を指し、外部依存に頼ることなく、DOM(Document Object Model)を直接操作して、イベントを処理することができます。

その際、コードをどのように構造化して整理するかを完全にコントロールすることができます。ただ、柔軟性と制御を提供する一方で、複雑な Web アプリケーションをすべてバニラ JavaScript で構築するのは、特に状態の管理や UI の更新のような作業において、時間がかかり面倒くさいことになる可能性があります。

一方 React は、UI 構築のための JavaScript ライブラリであり、特に大規模で複雑なアプリケーションに対して、動的な UI を構築するための、より構造的で効率的な方法を提供します。

React はフレームワークなのか

React はよくフレームワークと誤解されますが、正確には UI 構築のための JavaScript ライブラリに分類されます。

Angular や Vue.js のようなフレームワークでは通常、ルーティング、ステート管理やその他の機能などの、アプリケーションを構築するためのより包括的な構造を得られます。

一方、React は主にアプリケーションのビューレイヤーに焦点を当てており、それによってデベロッパーは、再利用可能な UI コンポーネントの作成や、ステートの効率的な管理ができます。

React は追加のライブラリやツールで拡張して、よりフレームワークのような機能を提供できますが、その核となる哲学は依然として UI コンポーネントの構築を中心としています。

React の仕組み

ここでは、React がどのように機能するか、ステップ・バイ・ステップで見ていきましょう。まず、React コンポーネントを確定します。コンポーネントはReact アプリケーションの構成要素であり、「クラスベース」のものと「機能コンポーネント」のものがあります。コンポーネントを確定したら、ReactDOM.render()を使って DOM にレンダリングすることができます。この関数は、レンダリングしたいコンポーネントと、それをレンダリングする DOM 要素の2つの引数を取ります。

コンポーネントをレンダリングすると、React はコンポーネントとその子の仮想 DOM 表現を作成します。仮想 DOM は、実際の DOM の軽量なコピーであり、コンポーネントのステートや props が変更されると、React はコンポーネントとその子を再レンダリングします。そして新しい仮想 DOM 表現が作成され、何が変更されたかを判断するために以前のものと比較されます。

React は、実際の DOM の効率的な更新のために、「リコンシリエーション」という処理を実行します。そして新しい 仮想DOM と以前の DOM の差分(または「差分」)を計算し、その差分を実際の DOM に適用します。

また、React は、合成イベントを使ってユーザーとのインタラクションを処理します。イベントハンドラは、ボタンのクリックやフォームの送信など、特定のイベントが発生したときに呼び出される関数であり、Reactは、さまざまなブラウザ間でイベントを処理するための一貫した API を提供します。

React コンポーネントはステートを持つことができ、これは時間とともに変化するデータを表します。そしてコンポーネント内のステートの管理には、useStateフック(機能コンポーネントの場合)または setState メソッド(クラスコンポーネントの場合)を使います。

React コンポーネントにはライフサイクルメソッドがあり、コンポーネントの作成、レンダリング、更新、破棄など、コンポーネントのライフサイクルのさまざまな段階にフックすることができます。その際、ライフサイクルメソッドを使ってて、初期化、クリーンアップ、その他のタスクを実行できます。

React の JSX とは

JSX は、 デベロッパー が HTML のようなコードを書くことができる JavaScript のための構文拡張です。JSX では、HTML のようなマークアップと JavaScript のロジックを組み合わせることで、React での UI コンポーネントの確定がしやすくなり、JSX コードは React コンパイラによって標準の JavaScript に変換されます。

JavaScript がベストな理由

React が JavaScript で書かれていることは知っていますが、なぜそれがそんなに重要なのかというと、JavaScript は世界で最も使われているプログラミング言語のひとつであるからです。実際、970万人のデベロッパーがプログラミングのニーズに JavaScript を使っており、広く普及しているビルド・プラットフォームとして最適な選択となっています。

1 7

このプログラミング言語と HTML を組み合わせれば、React に必要なことなら何でも実行させることができます。そして、すでに JavaScript に慣れている人にとっても、これはかなり習得しやすいです。つまり、React に飛び込んですぐにアプリのプログラミングを始められるということは、これまで以上に早く始められるということです。

個々のコンポーネントは単独で編集可能

大抵のプログラミングは、何かひとつを変更されればプログラム全体の変更が必要になることから、アプリの一部分を変更しようとすると多くの問題が発生し、その整理のために大混乱に陥ってしまいます。一方 React では、そのようなことはなく、ダウンフロー型のプログラミング手法なので、何かが変更されても、その上流にあるものには影響を与えません。

2 8

また、コンポーネントは、他のコンポーネントに影響を与えることなく変更や編集ができ、それによって作業スピードが飛躍的に上がります。ひとつの変更に合わせて全部のコードを調整する必要がなくなり、不具合の修正や、アプリの定期的なメンテナンスを行ったりする場合、コンポーネントが分かれているため、プロセス全体が速くなります。

JavaScript ライブラリは複数のソースから入手可能

React はオープンソースであるため、多くのデベロッパーがより良いものにしようと取り組んでいます。JavaScript のライブラリには、さまざまな機能に使えるコードが用意されており、そのライブラリには、さまざまな機能のためにあらかじめ書かれたコードがたくさんあり、それを手に入れるだけで使うことができます。

既存のコードが使えるなら、最も基本的な関数をコーディングする理由はなく、それでプロセス全体のスピードが上がり、イライラも減ります。

誰でもいつかは似たようなコードが必要になるのだから、都度いちいち作ったりとか面倒くさくするのではなく、より賢く作業することを心がけましょう。

仮想DOM で情報の読み込みが速くなる

通常、アプリや Web サイトは HTML を使って DOM(ドキュメント・オブジェクト・モデル)を更新します。これは長い間唯一の方法であり、機能的ではありますが、サイトの利用者が増えてくると、それに伴ってますます時間がかかるようになります。サイトの利用者が増えれば増えるほど、ページの更新はより複雑になるのですが、以前は、コメントやその他の即座に更新する必要があるデータを更新するには、この方法しかありませんでした。

仮想DOM は実際の DOM をコピーするだけで、ReactJS を使って即座に更新でき、ページ全体を再読み込みする代わりに、変更される情報だけを読み込みます。つまり、ページやアプリ全体の動作が格段に速くなるということです。これはちょっとした機能なので、1人か2人にとっては大きな違いはないかもしれませんが、大勢の人が同じページを使うのであれば、その差は驚くほど大きくなります。

React で、アプリやサイトの作成だけでなく、そのアプリの日常的な機能の全プロセスが劇的に速くなりました。デベロッパーは、プロトタイプアプリの作成のスピードを上げるだけでなく、フルアプリを半分の時間で立ち上げて実行することもできます。これはコードを再利用できるおかげですね。そしてアプリやサイトが公開されると、仮想 DOM のおかげで、UI の UX(ユーザーエクスペリエンス)上がります。

React にはどれくらいの Javascript が必要か

React は JavaScript に大きく依存しており、React の効果的な使用には、JavaScript の基礎についてしっかりとした理解が必要です。また、React で作業する際によく遭遇し、使うことになる JavaScript の概念には、以下のようなものがあります:

  • 変数とデータ型: 変数の宣言方法 (let, const, var) とさまざまなデータ型(文字列、数値、ブーリアンなど)の理解が非常に重要。
  • 関数: 関数の確定と呼び出し方を理解し、アロー関数や関数式などの概念も理解する。
  • オブジェクトと配列:オブジェクトと配列は、JavaScrip tの基本的なデータ構造であり、React コンポーネントでステートとプロップを管理する際に、頻繁に使われる。
  • ES6 の機能: React は、アロー関数、クラス、デストラクチャリング、スプレッド/レスト演算子、テンプレート・リテラルなどの ES6 機能を活用しており、このような機能を使いこなすことで、React のコードはよりすっきりと簡潔になる。
  • スコープとクロージャ:JavaScript でのスコープとクロージャの仕組みを理解するのは、React でのステートの管理や、非同期操作の処理の上で非常に重要。
  • 非同期 JavaScript: React アプリケーションは API とのやり取りや、データの取得などの非同期処理の実行が多いため、Promises、async/await、エラー処理などの扱い方を知っておくことは重要。
  • DOM操作: React は直接的な DOM 操作の多くを抽象化しているが、DOM の基本的な理解とJavaScript での操作方法を理解しておくと、特定のタスクに役立つことがある。
  • イベントハンドリング: React アプリケーションは、イベント処理によってユーザーとのインタラクションに反応する。JavaScript においてイベントリスナーを付ける方法やイベントを処理する方法を知っておくことが必要。
  • 条件付きレンダリングとループ: Reactでは、UI要素を動的に生成するために、条件付きレンダリングとデータのループ処理ができ、それには、JavaScript の条件文 (if, else) とループ (for, while, forEach, etc.) の理解が非常に重要。
  • モジュールシステム: React アプリケーションは通常、モジュール方式で構築されており、import and export statements 文などの JavaScript のモジュールを理解するのは、コードベースの整理や管理の上で重要。

React は、コンポーネントを構築し、ステートを管理するための独自の構文と機能(JSX、フック、コンテキストなど)を提供しますが、React を効果的に使ってダイナミックでインタラクティブな UI を構築するには、JavaScript をきちんと理解することが重要です。

React のための Javascript のコンセプトとは

React 開発で特に関連性が高く、よく使われるJavaScriptの概念には、以下のようなものがあります:

  • 変数とデータ型: 変数の宣言方法(let、const、var)とさまざまなデータ型(文字列、数値、ブーリアン、オブジェクト、配列)を理解することは、Reactコンポーネントでの作業や、ステートの管理のための基本である。
  • 関数とアロー関数: React では、コンポーネントの動作を確定するために、関数の確定と呼び出し方を知ることが非常に重要である。また、アロー関数は、コンポーネント内のイベントハンドラやコールバック関数を確定するために一般的に使用される。
  • オブジェクトと配列: React では、データの保存と操作にオブジェクトと配列が頻繁に使用され、オブジェクトと配列の扱い方を理解することは、コンポーネントのステートとプロップを管理する上で不可欠。
  • ES6の機能: React は、アロー関数、クラス、デストラクチャリング、スプレッド/レスト演算子、テンプレート・リテラルなどの ES6 機能を多く活用しており、これらの機能を使いこなすことで、React のコードはよりすっきりと簡潔になる。
  • スコープとクロージャ:JavaScript でスコープとクロージャの仕組みを理解するのは、React コンポーネントでのステートの管理や、非同期操作の処理のために重要。
  • 非同期 JavaScript: React アプリケーションは API とやり取りしたり、データの取得などの非同期処理を行うことが多いため、Promises、async/await、エラー処理などの扱い方を知っておくことは重要。
  • イベントハンドリング: React アプリケーションは、イベント処理によってユーザーとのインタラクションに反応する。JavaScript においてイベントリスナーを付ける方法やイベントを処理する方法を知っておくことが必要。
  • 条件付きレンダリングとループ: Reactでは、UI要素を動的に生成するために、条件付きレンダリングとデータのループ処理ができ、それには、JavaScript の条件文 (if, else) とループ(for, while, forEach, など.) を理解することが非常に重要。
  • モジュール・システム: React アプリケーションは通常、モジュール方式で構築され、JavaScript のモジュール(import文export文など)を理解することは、コードベースの整理や管理の上で重要。
  • DOM操作: React は直接的な DOM 操作の多くを抽象化しているが、DOM の基本的な理解と JavaScript での操作方法を理解しておくと、特定のタスクに役立つことがある。
  • コールバックと高階関数: React では、コールバックと高階関数を頻繁に使用して、コンポーネント間でデータを渡したり、非同期操作を処理したりする。なのでコールバックと高階関数の扱い方を理解することは、React アプリケーションを構築する上で重要。

このような JavaScript の概念は、React の効果的な使用や、ダイナミックでインタラクティブな UI の構築のための基盤となり、この概念に精通することで、React 開発に習熟できるようになります。

React を学ぶのにかかる時間

おおよその目安としては、Web 開発の基礎にある程度慣れているとして、基本的な習熟には1ヶ月から3ヶ月の学習期間が必要であり、より深い専門知識を身につけるには、さらに数ヶ月かかるでしょう。

HTML、CSS、特に JavaScript の基礎がしっかりしていれば、React の基本をより早く習得できます。React はJ avaScript ライブラリなので、JavaScript は特に重要であり、プロジェクトを作って練習すればするほど、React機能をよりよく理解して使いこなせるようになります。知識を定着させるには、実践的な応用が鍵となります。

アプリ向けの React フロントエンドを作成する必要がある場合、UXPin Merge のようなプロトタイピングツールが役にお手伝いできるかもしれません。以下で詳しく見ていきましょう。

React のコンポーネントを使ってデザインできるか

はい、Reactコンポーネントでデザインできますが、適切なツールが必要です。その1つに、React コンポーネントで UI を作成するための UI ビルダー技術である UXPin Merge があり、そのコンポーネントは、MUI、Ant design などの広く使われているオープンソースライブラリから提供されています。

UXPin Merge は、コード バックアップされた React コンポーネントで React アプリのプロトタイプを作成できる唯一のデザイン テクノロジーです。Figma(Figma による React の使用方法を参照)などの他のデザイン ツールでは、React コンポーネントの視覚的な表現しか使用しませんが、UXPin は、ビジュアルレイヤーとコードレイヤーの両方を使います。UXPin の無料お試しにサインアップして、この技術をぜひご体験ください 。

Still hungry for the design?

UXPin is a product design platform used by the best designers on the planet. Let your team easily design, collaborate, and present from low-fidelity wireframes to fully-interactive prototypes.

Start your free trial

These e-Books might interest you