「 デザイン 」の本当の意味とは?
「デザイン」という言葉は曖昧で、会話に付加価値を与える一方、正確な意味が定まらないことが多いです。「素晴らしいデザイン」と聞いても、それが美しさや機能性、またはその両方を指すのかは文脈次第です。
筆者がシリコンバレーでプレゼン中に「I’m a designer」と述べた際、元回路設計者の男性が共感を示しましたが、デザインの分野が異なるため共通点を見出せませんでした。この経験から、「デザイン」は非常に幅広く、時に誤解を生む可能性があると感じています。
本ブログでは、そんな曖昧な「デザイン」という言葉を一般的に定義することを目指しています。
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デザイン とは ?
1. 辞書的な定義
デザインとは、物体やシステムを構築するための計画や慣習の創作物の事です。(建築の設計図、エンジニアリングの図面、ビジネスプロセス、回路図、縫製パターンなど)
つまり、分野によって意味合いが異なるのです。
(出典:Cambridge Dictionary of American English)
2. 語源
・デザイン(動詞での意味):①+②+③の組み合わせ(ラテン語由来)
Design=「マークアウト、考案、選択、指定、任命」=de-「アウト」+signature「印をつける」+signum「印、記号」
※現在はdesignateに意味が付けられている。
・デザイン(名詞での意味):①+②+③をミックス
①中フランス語のdesseign「目的、プロジェクト、設計」
②イタリア語のdisegno、disegnare「印をつける」
③ラテン語のdesignare「印をつける」
(出典: Etymology Dictionary)
3. 本質
- 目的を持った行動であり、特定の問題を解決するための計画の事。
- 受け手に価値を提供することを意図した一連の意図的な行動の事。
- 単なる企画機能ではなく、何かに意味を与えること。だからこそ、デザインのコンセプトは単一の分野を超え、ウェブ、モバイル、ソフトウェア、ファッション、インダストリアル、インテリアなどに多用・適用できるのです。
4. より深く理解するために
デザインとは特定の問題を解決し、受け手に価値を提供するための意図的な行動や計画のことです。これは美学や機能性を超え、経験そのものに意味を与えるものです。そのため、デザインの概念はウェブ、モバイル、ソフトウェア、ファッション、工業製品、インテリアなど、さまざまな分野に応用できます。
デザインは単なる形や機能ではなく、幅広い分野で共通の意味を持つ力強い概念です。この視点から、デザインの役割と私たち一人ひとりにとっての意味をこれからも考えてみましょう。