UIの実例 13選 – 2025年にインスピレーションを得るため

UI(ユーザーインターフェース)デザインは、ユーザーがデジタル製品とどのように接するかを形作る上で重要な役割を果たします。よくデザインされた UI は、ユーザビリティが上がるだけでなく、ユーザーを惹きつけるシームレスな体験が生み出されます。SaaS プラットフォーム、EC サイト、モバイルアプリのいずれに取り組んでいる場合でも、最適な UI プラクティスがわかれば、デザインプロセスを上げることができるのです。
そこで本記事では、Slack、Airbnb、Spotify のような 主な UI 例を見ていきます。これらの例では、皆さんの次のプロジェクトにインスピレーションを与えるような、主要なデザイン要素、インタラクティブな機能、レスポンシブなレイアウトにスポットを当てて見ていきましょう。
UXPin Merge を使うと、実際のコードベースのコンポーネントを使ってデザインできるため、UI が最初から開発と一致していることを確認できることから、プロジェクト全体で一貫性のある制作可能な UX(ユーザーエクスペリエンス)を実現できます。UXPin Merge をぜひお試しください。
業界別の UIの実例
UI デザインに関しては、さまざまな業界に独自の課題や要件があります。よくできた UI は、見栄えがいいだけでなく、その業界のユーザー特有のニーズに沿ったものでないといけません。
このセクションでは、SaaS プラットフォーム、eコマース、マーケットプレイスなど、主要な業界の UI 事例を見ていきます。各業界のうまくいっているインターフェースを分析することで、プロジェクト全体に適用できるデザインの原則を明らかになれば、デザイナーは各業界特有の需要に合わせた、より直感的で魅力的なエクスペリエンスを作成できるようしなります。
SaaS UI の例
Slack: 優れたナビゲーションと直感的なメッセージシステム
Slack は、SaaS 業界における UI デザインの素晴らしい例であり、特にその明確なナビゲーションと直感的なメッセージインターフェースが評価されています。このプラットフォームは、大量のコンテンツを管理しやすくしたり、アクセスしやすいセクションに整理することを得意としており、例えば左側のナビゲーションからチャンネル、ダイレクトメッセージ、スレッドにサッとアクセスできることで、ユーザーは連絡を効率的に管理できます。
Slack のアイコンは明快でミニマルなため、ナビゲーションは強化されながら認知的負荷は軽減されています。また、ホバー状態やステータスインジケータなどの繊細なアニメーションやマイクロインタラクションを使うことで、ユーザーを圧倒することなくユーザビリティが上がります。そして Slack のメッセージシステムは、デバイス間でスムーズに適応する、クリーンでレスポンシブなレイアウトを統合していることから、一貫したエクスペリエンスを提供しています。
Slack は、シンプルさ、機能性、視覚的なわかりやすさを重視しているため、特に複雑なコミュニケーションシステムを扱う SaaS プラットフォームの強力なUI例となっています。
Notion: カスタマイズ可能な UI コンポーネントを備えた柔軟なワークスペース
Notion は、さまざまなユーザーのニーズに適応する柔軟なモジュール式のワークスペースデザインで、SaaS 業界で際立っており、そのクリーンでミニマルな UI で、エクスペリエンスは乱雑さのないものが保証され、ユーザーは様々な方法で情報を整理するができるようになります。また、ドラッグ&ドロップ機能により、ユーザーはテキスト、画像、データベースなどのブロックを追加して、簡単にページをカスタマイズできます。
そして UI は高度に適応するようにデザインされており、それで自分の好みに応じてダッシュボード、Wiki、またはタスク マネージャーを簡単に作成できるカスタマイズ可能な構造を提供します。この柔軟性により、Notion 個人やチームにとって多用途なツールとなっていることから、 機能を犠牲にすることなく効率化されたインターフェースがもたらされます
Dropbox: シンプルな UI で使いやすいファイル管理
Dropbox は、そのファイル管理システムにおいてシンプルさを体現しており、使いやすさを優先したクリーンでミニマルな UI を提供しています。そのインターフェースは直感的にデザインされており、ユーザーはフォルダをサッとナビゲートしてファイルをアップロードし、あちこち惑わされることなくドキュメントを管理できます。また、分かりやすいアイコンと構造化されたメニューが組み合わされた分かりやすいナビゲーションで、ユーザーはデバイス間でのファイル管理において摩擦のない体験を得られます。
そして UI のミニマリズムとレスポンシブデザインの組み合わせにより、Dropbox は Web、モバイル、デスクトップの各プラットフォームで一貫したユーザーに使いやすい体験をもたらします。
Eコマースの UIの実例
Amazon: よくまとめられた商品ページとシームレスなチェックアウトフロー
Amazon の UI は、eコマースの世界における効率性と明瞭性を体現しています。商品ページは高度に構造化されており、価格、レビュー、配送オプションなどの重要な情報が前面に提示されているため、ユーザーは意思決定がしやすくなっています。また、「カートに入れる」や「今すぐ購入する」といった明確な CTA(行動喚起)を行うことで、購入プロセスがシンプルになっています。
そしてチェックアウトの流れは、摩擦のないようにデザインされており、カートの放棄を減らす速くて直感的なシーケンスでユーザーを誘導します。同社のシームレスな UI で、ユーザーが最小限の労力で商品発見から購入まで移行できることが保証され、それでユーザー体験は上がり、コンバージョン率も上がります。
Apple: レスポンシブでインタラクティブな要素を備えた視覚的に素晴らしい製品ショーケース
Apple の UI は、視覚的なストーリーテリングのマスタークラスであり、ユーザーに没入感のある製品ショーケースを提供しています。各製品ページには、ユーザーのインタラクションに反応する高品質の画像と動画が用意されており、それでユーザーは製品の細部まで探索することができます。また、その特徴であるクリーンでミニマルなデザインで、Apple のインターフェースは、気が散るものを最小限に抑えることによる製品の引き立てに重点が置かれています。
さらに、UI は完全にレスポンシブであることから、デバイス間でのシームレスな体験が保証されます。また、スムーズなスクロールやアニメーションなどのインタラクティブな要素により、ユーザーの関心がさらに高まり、製品の発見から購入までの直感的で視覚的に印象的な体験が実現します。
マーケットプレイス UIの実例
Airbnb: ユーザーに優しいナビゲーションと直感的な検索フィルター
Airbnb にはマーケットプレイス業界で最も直感的な UI があり、それでユーザーは簡単に宿泊施設の閲覧や予約できるようになっています。そのすっきりとしたナビゲーションにより、視覚的に目立つフィルターと整理されたレイアウトのおかげで、ユーザーは最小限の労力で結果の検索やフィルタリングができます。
そして各リストは、高品質の画像、明確な価格、およびレビューで表示され、それでユーザーは情報に基づいた意思決定を行うことができます。また、UI は、デスクトップ、モバイルを問わず、レスポンシブでナビゲートしやすいことから、全体的な予約体験はよくなります。
Booking.com:ユーザーの選択を最適化するデータ駆動型デザイン
Booking.com の UI が際立っているのは、そのデータ駆動型のデザインアプローチにあります。他の多くのマーケットプレイスとは異なり、Booking.com は視覚的なわかりやすさを優先していますが、UI はユーザーの行動に影響を与えるように大きく最適化されています。また、「残り2部屋」や「本日5回予約済み」などの緊急性の高い言い回しを使うことで即時性が感じられ、ユーザーに対して速やかな意思決定が促されます。
インターフェースはすっきりと機能的ですが、コンバージョンを上げるのにデータを活用することに重点を置いており、目立つフィルターから整理されたリストレイアウトまで、ユーザーがオプションを効率的に比較できるようにデザインされています。
プラットフォーム別 UIの実例
プラットフォームが異なれば、UI デザインに独自の課題と機会が生まれます。Web、モバイル、あるいはクロスプラットフォームのいずれをデザインするにしても、それぞれのメディア特有のニーズに対応することが非常に重要です。
このセクションでは、革新性とユーザビリティを優先した Web サイトの Web ベースの UI 事例を見ていき、ユーザーエンゲージメントに優れたモバイル UI に焦点を当て、Web とモバイルのインターフェース間で一貫性を維持し、あらゆるデバイスのユーザーにシームレスな体験を提供するクロスプラットフォーム UI を見ていきます。
モバイル UI の例
Google マップ: 直感的な操作とリアルタイムのフィードバック
Google マップは、ユーザーエンゲージメントと使いやすさを得意とするモバイル UI の代表例です。このアプリのクリーンでミニマルなインターフェースにより、ユーザーは余計なものに惑わされることなく、ナビゲートや位置検索に集中することができます。また、そのレスポンシブなマップ UI で、スムーズなズームやパンニングができるようになり、リアルタイムの更新でユーザビリティが上がります。
Google マップは、ピンチ操作やスワイプ操作など、モバイル向けの直感的なジェスチャーを統合し、交通や地形などの詳細な情報層を提供します。また、リアルタイムのデータとスムーズなインタラクションの組み合わせにより、デバイスを問わず、非常に魅力的でユーザーに優しい体験が保証されます。
Duolingo: ゲーム化された学習のためのクリーンで魅力的な UI
Duolingo のモバイル UI は、楽しく視覚的に魅力的な学習体験を提供するようにデザインされており、そのインターフェースは、シンプルでカラフルなアイコンと最小限のテキストで構成されたすっきりとしたレイアウトで、それでユーザーはレッスンに気軽に取り組めるようになっています。また、進捗インジケータは明確で視覚的に魅力的であり、バーやアイコンで、ユーザーはどんどん進み続けることができます。
空白と明確なセクションの使用で、ユーザーは一度に多すぎる情報に圧倒されないようになることから、構造化されたわかりやすい体験が作り出されます。
デスクトップ UI の例
BBC: アクセシビリティ重視の UI アプローチ
BBC のデスクトップ UI は、アクセシビリティ優先型のアプローチであることで、さまざまなユーザーが Web サイトを簡単にナビゲートして操作できるようになっています。そしてその UI には、視覚にハンデのあるユーザーのためのハイコントラストモードがあることから、読みやすは上がって、負担は軽減されます。
さらに、そのインターフェースはフルキーボードナビゲーションに対応しており、マウスを使えないユーザーでも利用しやすくなっているほか、スクリーンリーダーにも対応しているため、視覚にハンデのあるユーザーでも効率的にコンテンツをナビゲートできるようになっています。
Asana: 効率的なタスク管理のための明確な階層レイアウト
Asana のデスクトップ UI は効率性とわかりやすさのもとにデザインされていることから、プロジェクト、タスク、サブタスクの間を簡単に移動できる、すっきりとした階層的レイアウトになっています。また、ユーザーがタスクに優先順位をつけ、整理された状態を維持できるよう、明確で視覚的にわかりやすいセクションが使われています。
さらに、ミニマルなデザインでごちゃごちゃになるを避け、アイコンや色分けで戦略的に重要なアクションや期限を強調しています。
クロスプラットフォーム UI の例
Gmail: プラットフォーム間で一貫性のある直感的な UI
Gmail は Web、モバイル、デスクトッププラットフォームで一貫した UI を提供し、それでユーザーはメールを管理する際にシームレスな体験を得られます。サイドバー、アクションボタン、ラベルなど、使い慣れたナビゲーションを維持するデザインにより、ユーザーはデバイスを切り替えても混乱することはありません。
また、レスポンシブレイアウトは様々な画面サイズに効率よく対応し、それでモバイルデバイスでもデスクトップデバイスでも直感的なメール管理が実現します。そして Gmail では、アイコンや色、間隔を明確に使い分けることで、個人でも仕事でも使えるシンプルかつパワフルなインターフェースが保たれています。
Trello: タスク管理のための統合 UI
Trello の UI はシンプルで、Web、デスクトップ、モバイルの各プラットフォームで一貫性を保つようにデザインされています。そのドラッグ&ドロップのインターフェースにより、ユーザーは直感的な操作でタスク、カード、ボードを簡単に整理することができることから、タスク管理を難なく行うことができます。Trello の UI はクリーンで視覚的な構造を採用しており、ボードやリストは柔軟でカスタマイズが簡単です。
デスクトップでもモバイルデバイスでも、Trelloはシームレスなユーザーエクスペリエンスを保証し、それで同じ機能、レイアウト、インタラクション モデルは維持され、ユーザーは複数のデバイス間でスムーズに作業できるようになります。
上記の UI 例からの UI デザインのベストプラクティス
- 明確で直感的なナビゲーションUIを使ってユーザビリティを上げる。
- 個別化された体験のために、柔軟でカスタマイズ可能な UI コンポーネントを提供する。
- プラットフォームを問わず、最小化とプラットフォーム間でのナビゲーションのしやすさを優先する。
- 明確な CTA で迅速な意思決定ができるよう、商品ページを構成する。
- レスポンシブでインタラクティブな要素を活用し、魅力的なビジュアル体験を提供する。
- より良いユーザージャーニーのために、直感的なフィルタリングシステムを導入する。
- ユーザーの意思決定に影響を与える緊急性の合図を使う。
- インタラクティブ要素にリアルタイムフィードバックを統合する。
- レイアウトをすっきりさせ、進行状況をわかりやすく表示する。
- ハイコントラストモードやキーボードナビゲーションなどの機能でアクセシビリティを確保する。
- 明確な階層と視覚的な手がかりでコンテンツを整理する。
- シームレスなユーザー体験のために、プラットフォーム間で一貫したデザインを維持する。
UI デザインのためのツール
インパクトのある UI を作成するには、デザイン、プロトタイプ、開発のワークフローに対応する適切なツールが必要です。ここでは、UI デザインに欠かせないツールを見ていきましょう:
- UXPin:実際のコードベースのコンポーネントを使ってデザインするための強力なツールで、デザイナーとデベロッパーのシームレスな連携が実現する。
- Figma:リアルタイムのインターフェースデザイン、ワイヤーフレーム、プロトタイプのためのコラボレーションデザインプラットフォームで、チームでの連携に最適。
- Sketch:UI デザインによく使われるベクターベースのデザインツールで、機能強化のための豊富なプラグインがある。
- Framer:デザインとコードを融合し、非常にインタラクティブな UI やアニメーションを作成するプロトタイピングツール。
このようなツールで効率と連携が強化されることから、洗練されたユーザーに優しいインターフェースを作成できるようになります。
まとめ
効果的な UI デザインは、デジタル製品全体のユーザビリティとエンゲージメントにとって極めて重要であり、SaaS プラットフォーム、eコマース、マーケットプレイスのいずれにおいても、業界特有の UI 原則を理解することで、デザインプロセスはもっとよくなります。
本記事では、Slack、Notion、Airbnb、Trello などの大手ブランドの UI 事例を見ていき、Web、モバイル、デスクトップの各プラットフォームにおいて、明確なナビゲーション、カスタマイズ、レスポンシビリティでいかに UX が上がるかをご紹介しました。UXPin Merge を使うと、デザイナーは実際のコードベースのコンポーネントを使って、一貫性のある制作準備の整った UI を作成できます。 UXPin Merge をぜひ無料でご体験ください。