2024年のおすすめ UIデザインツール

2024年のおすすめ UIデザインツール

UIデザインツール は、デザイナーが Webサイトやモバイルアプリ、Webアプリなどのデジタル製品のUI(ユーザーインターフェース)デザインを作成、プロトタイプ化、改良するのに使用するツール(アプリ)のことです。これらは、ワイヤーフレームやプロトタイピングから、忠実度の高いモックアップやインタラクティブデザインの作成まで、デザインプロセスのさまざまな側面を促します。

ユーザーに優しく視覚的に魅力的なインターフェースを作成するのに必要な機能があるため、UI デザイナーにとって非常に重要です。そしてツールの選択は、多くの場合はプロジェクトの特定のニーズやチームの好み、ワークフローの統合によって変わってきます。そこで本記事で、最もよく使われいる UIデザインツールについて見ていきましょう。

エンドツーエンドの UIデザインツール である UXPin を使って、インタラクティブなプロトタイプを作成し、デザインのハンドオフを効率化しませんか。デザインシステムからドラッグ&ドロップで作成できるビルディングブロックを使って、デザイン作業を効率化しましょう。UXPin をぜひ無料でお試しください

UXPin

UXPinは強力なリアルタイムコラボレーション機能で知られる総合デザインツールであり、複数のユーザーが同じプロジェクトで同時に作業することができます。

UXPinはデザインシステムのサポートに優れていることから、デザイナーは再利用可能なコンポーネントやスタイルの効率的な作成や管理ができます。また、UXPin の高度なインタラクティブ機能により、条件ロジックや変数を使って忠実度の高いプロトタイプを作成できます。

UXPinには強力な機能が備わっている反面、ユーザーが使い始めるのに役立つ豊富なリソースとテンプレートが用意されていますが、習得はちょっと頑張らないといけません。

また、このツールでは、HTMLとCSSコードをコピーした詳細な仕様書によって、デザインのハンドオフプロセスがしやすくなり、ユーザビリティテストを通じてユーザーフィードバックを集めるための機能や、(テストツールである Fullstory との統合のような)統合機能が備わっています。

さらにこのツールには、MacアプリとWindowsアプリがありますが、クラウドでも動作します。

UXPin Merge

「信頼できる唯一の情報源(Single source of truth)」が要る場合、UXPinにはもう一つのソリューションである UXPin Mergeがあります。

UXPin Mergeは デザイナーとデベロッパーが同じコンポーネントで作業できるため、デザインプロセス全体の一貫性と正確性が保証されます。また、この機能は、連携やレスポンシブデザインに特に有効です。

また、ReactなどのGitレポジトリから直接コンポーネントを同期できるため、デザインシステムのサポートに優れています。これにより、UXPinで使われるデザインコンポーネントが最終製品で使われるものと完全に同じであることが保証されることから、一貫性が維持されて不一致のリスクが軽減されます。

Figma

Figmaは、リアルタイムで複数のユーザーが編集とコメントをできる優れたコラボレーション機能が高く評価されている、Webベースの製品デザインツールです。

プロジェクト間で簡単に更新できる共有ライブラリ、UIキット、デザイントークンを備えた強力なデザインシステムサポートがあります。

インタラクティブ機能においては、大抵のUI/UXデザインのニーズには十分ですが、他のツールほど高度ではありません。Figmaは、直感的で初心者にも使いやすく、ユーザーに優しいインターフェースや、レイアウトやユーザージャーニーなどのさまざまなテンプレートが提供されています。

Figmaは、デベロッパーがアクセスできる詳細な仕様とコードスニペットを通じてデザインのハンドオフをサポートし、デザインに対するユーザーフィードバックの直接収集を促します。実際のデータに対するネイティブサポートは限られていますが、このためのさまざまなプラグインはすぐに見つかります。

さらに、Figmaには「FigJam」と呼ばれるデジタルホワイトボードツールもあり、これはブレインストーミングに最適で、それでプロジェクトが始まる前に、チームメンバーやステークホルダーがお互いのデザインビジョンを共有することができます。

Axure

Axureは、高度なプロトタイピング機能で知られる強力なプロトタイピングツールであり、詳細なインタラクションと条件ロジックに対応しています。Figmaのようなツールほどシームレスではないかもしれませんが、共同作業が可能です。

Axureは再利用可能なウィジェットとスタイルでデザインシステムをサポートしますが、1番の強みはその詳細なプロトタイピング機能にあります。このツールにはデータ駆動型プロトタイプのための機能が含まれており、それで変数とデータセットを使って、包括的なデザインハンドオフのドキュメントを提供します。

Axureは習得が大変ですが、複雑でインタラクティブなプロトタイプを作成するための強力な機能があります。また、共有されたプロトタイプや注釈を通じたユーザーフィードバックの収集にも対応しており、非常にインタラクティブなデザインワークのための多用途な UI/UXツールとなっています。

Sketch

SketchはMacユーザーの間で人気のUIデザインソフトウェアで、UI/UX デザインに特化した強力なベクター編集ツール群があります。また、macOSユーザーに限定されますが、Sketch for Teams を通じてリアルタイムでの連携に対応しています。

Sketchはデザインシステムに秀でており、再利用可能なUIキットや更新が簡単な共有ライブラリを提供しています。プロトタイピング機能は基本的なものですが、プラグインでの強化が可能です。そして Sketch は、詳細なデザインハンドオフプロセスのための Zeplinのようなツールとうまく統合できます。

このツールはユーザーに優しく、多くのテンプレートやリソースがあるため、サッと気軽にデザインを始めることができます。また、Sketchは、様々なプラグインを通じて実データの追加に対応し、サードパーティツールを使ったユーザーフィードバックの収集を促します。

ちなみに 、Sketchは最も費用対効果の高い選択肢の一つで、価格は月額10ドルからあります。

UIzard

UIzardは、低忠実度デザインおよび高忠実度デザインのデザインプロセスを効率化する、AI主導のデザイン機能で際立っています。

UIzardはAI主導のデザインシステムに重点を置いています。そのため、迅速なプロトタイピングには便利で、コラボレーション機能もありますが、Figmaのような定評のあるツールに見られるような高度な機能性や他の先進的なUIデザインツールでできるような豊富なカスタマイズ性はないかもしれません。

UIzardの再利用性機能は主にAIによって駆動され、デザインプロセスを効率化することができますが、より複雑な UI/UXデザインプロジェクトではさらなる改良が必要になるでしょう。

UIzardは本記事で紹介した他のツールと同じレベルの手動コントロールは提供されないかもしれませんが、基本的なフィードバック機能があり、AIを統合してインタラクティブな要素を作成してくれます。

Marvel

Marvelはシンプルで使いやすいことで知られており、デザインの反復をサッとするのに理想的な選択肢となっています。また、リアルタイムでの連携とコメントの機能があることから、チームはシームレスに共同作業を行うことができます。

Marvelは、再利用可能なコンポーネントとスタイルガイドを備えた基本的なデザインシステムに対応しており、簡単なプロジェクトに適しています。このツールには、シンプルなインタラクションには適しているインタラクティブなプロトタイピング機能がありますが、より複雑なデザインに必要な深みはないかもしれない。

Marvelは、仕様書とのデザインのハンドオフを促し、開発ツールと統合します。また、実データの基本的な統合に対応し、ユーザーテストとフィードバック収集機能を備えているため、速やかなデザインとプロトタイプのための充実したツールとなっています。

Justinmind

Justinmind は、条件やイベントによる高度なインタラクティブ性に対応する多機能なプロトタイピングツールであり、バージョン管理やコメントによる共同作業ができることから、アプリや Web デザインのプロジェクトに適しています。また、Justinmind には、再利用可能な UI 要素とテンプレートを備えたデザインシステム機能があり、それでデザインプロセスの効率が上がります。

このツールはデザインハンドオフのための詳細な仕様を提供し、JIRAのようなツールと統合します。また、動的なインタラクションのための実際のデータ統合に対応することから、より現実的な UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインが実現します。

さらに、共有されたプロトタイプや注釈を通じてユーザーからのフィードバック収集も促すことから、詳細かつインタラクティブなデザイン作業のための包括的なツールとなっています。

InVision と Adobe XD について

InVision と Adobe XD は、どちらも UI/UXデザインコミュニティで広く使われているツールですが、より高度な機能と最新のデザインワークフローとの優れた統合を提供する他のツールとの激しい競争に直面していました。

InVisionはデザインコラボレーション分野で重要な役割を果たし、多くのデザインワークフローに不可欠なツールを提供してきましたが、2024年をもって、プロトタイプと DSM(デザインシステムマネージャー)などのデザインコラボレーションサービスが年内に終了することが発表されました。

InVisionはかつてデザイナーとデベロッパーの間の溝を埋めるツールを提供する先駆者の存在だったため、この決定は業界にとって大きな転換点となります。サービス終了の理由は、機能とユーザー普及率の面で InVision を上回った Figma などの他のツールとの競争が激化したためであり、その結果、InVision ではこれらのサービスに重点が置かれなくなり、本記事における2024年のおすすめツールのリストから外されることになります。

UI/UXデザイン分野のもう一つの主要ツールである Adobe XDも、2024年に終了します。Adobe は、Creative Cloud Suiteの他の製品に重点を置くため、Adobe XDを段階的に廃止することを決定しました。

Adobe XDは、他の Adobe 製品との強力な統合や包括的な機能セットにもかかわらず、競合他社で提供される革新的な機能やリアルタイムコラボレーション機能に追いつくのに悪戦苦闘してきました。その結果、Adobe XD は提供されなくなり、デザイナーはサポートと開発が継続されている他のツールに移行することになります。

どの UIデザインツール を試すか

本記事で見てきたツールの中では、価格的に言うとMarvel と Sketch が2024年の最も安価な選択肢であり、特にMarvel は無料価格帯のため利用しやすくなっています。また、Sketch は、手頃な価格でプロ仕様のツールを探している macOS ユーザーにとって今でも強力な候補となっているのではないでしょうか?Adobe XDとInVisionは似たような価格ではありますが、廃止の危機に直面しており、今後の利用に影響を与えるかもしれません。

企業チームにとって、UXPinとFigmaは、その強固なコラボレーション、デザインシステムのサポート、実際のデータやフィードバックの仕組みとの統合のしやすさから、最強の候補です。Axure は、高度なインタラクティブ性と詳細なプロトタイピングに優れていますが、上記2つのUIデザインツール と比べると、習得が難しく、シームレスなコラボレーションが少ないかもしれません。

見た目だけでなく、完全にコード化された UIデザインを構築しませんか。デザイナーとデベロッパーの連携がしやすくなるコードベースのエンドツーエンドのデザインツールである UXPin をぜひお試しください。

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