Tailwind と Material UI – 完全比較

Tailwind と Material UI - 完全比較

フロントエンドフレームワークは、プロジェクトの成功に大きな影響を与える重要な要素です。本記事では、人気のスタイリングおよびUIコンポーネントライブラリである Tailwind CSSMaterial UI を比較し、それぞれの強みを解説します。どちらのライブラリが自分のプロジェクトに最適か判断するために、2つを詳細に比較し、十分な情報を提供します。

Tailwind と Material UIのどちらが自分に合っているか試すために、UXPin Merge のトライアルがおすすめです。このトライアルには、インポートされた Tailwind UIとMUIライブラリが含まれているので、トライアルを通じて、どちらのライブラリが適しているかを確認してみてください。

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Tailwind CSS

Tailwind CSSは、ユーティリティ優先のアプローチで Web開発に革新をもたらしました。定義済みのコンポーネントではなく、低レベルのユーティリティクラスを使って、HTMLでカスタムデザインを構築できます。これにより、迅速な開発と高い柔軟性が実現し、開発者は高度にカスタマイズされたインターフェースを作成できるようになります。

  • カスタマイズを核に:Tailwindでは、HTML内でコンポーネントを直接スタイル設定できるため、比類のないコントロールとカスタマイズが可能になる。
  • スピーディな開発:ユーティリティクラスを使うことで、カスタム CSS をゼロから記述する必要がなくなることから、より迅速なプロトタイプ作成や構築ができる。
  • レスポンシブデザインが簡単になる:Tailwind のレスポンシブユーティリティクラスを使うと、複数のスクリーンサイズに対応したデザインがしやすくなる。
  • コミュニティとエコシステム:Tailwind では、成長するコミュニティと豊富なプラグインのエコシステムにより、必要なツールとサポートを確実に得られる。

Tailwind が使われているのは?

Tailwind CSS は、さまざまな業種の企業やデベロッパーに利用されており、Tailwind CSS が使われている有名な組織やプラットフォームには、以下のようなものが挙げられます:

  • GitHub:GitHub には、Tailwind CSS が使われているインターフェースがあり、Tailwind CSS のユーティリティ優先型のアプローチを活かした迅速で柔軟な開発が行われている。
  • Laravel:Laravel のフレームワークでは、Tailwind CSS がエコシステムに統合されており、Laravel コミュニティ内のデベロッパーの間で人気のある選択肢となっている。
  • Dev.to:Dev.to は、よく使われているデベロッパーコミュニティとブログプラットフォームであり、フロントエンドのデザインに Tailwind CSS を利用していることから、カスタマイズ可能なユーティリティクラスの恩恵を受けている。
  • Statamic:Stamic は静的サイト生成のための CMS であり、Tailwind CSS を使って、洗練された効率的な UI(ユーザーインターフェース)を提供している。
  • Algolia:Algolia は強力な検索サービスプラットフォームであり、そのドキュメントと様々な Web インターフェースに Tailwind CSS が組み込まれている。
  • Vercel:Vercel はフロントエンドフレームワークと静的サイトのプラットフォームであり、ドキュメントとマーケティングページに Tailwind CSS が使われている。
  • Superhuman:メールクライアント の Superhuman は、 Tailwind CSS を使って洗練された高速な UI が実現することで、効率性とカスタマイズ性を謳っている。

この例で、大企業から個人デベロッパー、小規模なスタートアップ企業まで、さまざまな分野での Tailwind CSS の多用途性と人気が伺えます。

Material UI

Material UI(フロントエンドデベロッパーでは「MUI」と呼ばれる)は、Googleの Material Designの哲学を実装した React コンポーネントライブラリです。UX デザインのベストプラクティスに従ったプレスタイルのコンポーネントの包括的なセットが以下のようにあることから、一貫性とモダンな美しさを求めるデベロッパーにおすすめの選択肢となっています。

  • すぐに使えるコンポーネント:Material UI には、Material Design のガイドラインに準拠した膨大な数の事前構築済みのコンポーネントが付属しており、それによってアプリケーション全体の一貫したルック&フィールが保証される。
  • テーマ設定とカスタマイズ:コンポーネントにはあらかじめスタイルが設定されているが、Material UI には強力なテーマ設定機能があることから、ブランドに合わせた外観の微調整やカスタマイズができる。
  • アクセシビリティとパフォーマンス:Material UI コンポーネントは、アクセシビリティを念頭に置いて構築されていることでパフォーマンスが最適化され、それによってシームレスなユーザー体験がもたらされる。
  • React ライブラリ:Material UI は、Reactコンポーネントベースのアーキテクチャのパワーを活かしていることから、React プロジェクトに自然にフィットする。

MUI が使われているのは?

MUI は、あらかじめスタイル設定されたコンポーネントの包括的なセットがあることや、マテリアルデザインのガイドラインに準拠していることから、スタートアップ企業から大企業まで、さまざまな企業や組織で広く使われています。

Material UI を採り入れている組織やプラットフォームの注目すべき例としては、以下が挙げられます:

  • Netflix:ストリーミング配信大手の Netflix は、特定の社内ツールやアプリケーションに Material UI を活用することで、コンポーネント駆動型のアーキテクチャと一貫性のあるデザインの恩恵を受けている。
  • Spotify:広く使われている音楽ストリーミングサービスでは、Web アプリケーションの一部に Material UI が活用されていることから、まとまりのあるモダンなユーザー体験が保証されている。
  • Nasa:NASAでは、データ可視化と内部ツールの一部に Material UI が使われ、その強固でアクセスしやすいコンポーネントの利点が活かされている。
  • Amazon:Amazon の社内ダッシュボードやツールの一部は Material UI を使って構築されていることから、効率的で効率的な開発プロセスがもたらされている。
  • Shutterstock:このストックフォト会社は、Web アプリケーションに Material UI を採り入れることで、プラットフォーム全体でクリーンでプロフェッショナルな外観を実現している。
  • Blue Origin:ジェフ・ベゾス氏の航空宇宙メーカーであり、弾道飛行サービスを提供する同社は、社内ツールやアプリケーションの一部に Material UI が使われている。
  • Hootsuite:この SNS 管理プラットフォームは、Material UI を使って、顧客に一貫したユーザーに優しいインターフェースを提供している。

このフレームワークは汎用性が高く、Material Design の原則に準拠しているため、モダンレスポンシブアクセシブルな Web アプリケーションを構築したい企業に多く選ばれています。

Tailwind CSS と Material UI の選び方

Tailwind CSS と Material UI のどちらを選ぶかは、最終的にはプロジェクトの要件と個人の好みによります。

きめ細かなコントロールとカスタマイズを好むなら、Tailwind のユーティリティファーストのアプローチが強い味方となるでしょうし、一貫性と速やかな開発を重視して、構造化されたコンポーネント駆動型のフレームワークを好むなら、Material UI がいいかもしれません。

デザイン手法と哲学

  • Tailwind CSS:
    • ユーティリティファースト:Tailwind CSSは、ユーティリティファーストの CSS フレームワークであり、低レベルのユーティリティクラスを提供することで、デベロッパーは HTML 内で直接カスタムデザインを構築できるようになる。この手法で、迅速なプロトタイプと高い柔軟性が促進される。
    • カスタマイズ:Tailwind には幅広いカスタマイズオプションがあり、それでデベロッパーは、スタイルを設定して独自のデザインシステムを作成することができる。
  • Material UI:
    • コンポーネント優先型:Material UI は、Google の Material Design のガイドラインに基づいた React コンポーネントライブラリであり、一貫性があってまとまりのある UX を保証するために、事前構築済みのスタイル付けされたコンポーネントを提供している。
    • デザインの一貫性:Material UI は、Material Design の原則に従うことで、アプリケーション全体の一貫性を維持することに重点が置かれている。

開発スピードとワークフロー

  • Tailwind CSS:
    • ラピッドプロトタイピング: ユーティリティファーストのアプローチにより、マークアップ内で直接スタイリングをサッと変更できるため、デザインの反復がよりしやすくなる。
    • 習得:デベロッパーは、従来の CSS メソッドの代わりにユーティリティ クラスを使うように調整が必要な可能性がある。
  • Material UI:
    • すぐに使えるコンポーネント:Material UI はすぐに使えるコンポーネントを提供し、それでコンポーネントをゼロから構築してスタイル設定する必要性が下がることで、開発プロセスのスピードが上がる。
    • React との統合:React とシームレスに統合していることから、React のコンポーネントベースのアーキテクチャを活用して複雑な UI を構築できる。

カスタマイズと柔軟性

  • Tailwind CSS:
    • 高いカスタマイズ性:Tailwind の設定ファイルにより、デベロッパーはスタイル、カラースキーム、スペーシングスケールを定めることができ、幅広いカスタマイズが実現する。
    • コンポーネントライブラリ:Tailwind は主にユーティリティベースであるが、デベロッパーは Tailwind のエコシステムに適合するコンポーネントライブラリを作成または使用することができる。
  • Material UI:
    • テーマ設定とスタイリング:Material UI にはテーマ設定機能があることから、デベロッパーはブランドのデザイン言語に合わせてコンポーネントの外観をカスタマイズできる。
    • デザインガイドラインによる制約:カスタマイズは可能だが、コンポーネントは Material Design のガイドラインに沿って設計されているため、非常に個性的なデザインの場合は柔軟性が制限される可能性がある。

コミュニティとエコシステム

  • Tailwind CSS:
    • 成長中のエコシステム:Tailwind CSS には、機能を強化するプラグイン、テーマ、ツールを備えた急速に成長しているエコシステムがある。
    • コミュニティによるサポート:デベロッパーには、活気あるコミュニティと広範なドキュメントが提供される。
  • Material UI:
    • 成熟したライブラリ:Material UI は、強力なコミュニティ、豊富なドキュメント、多数のサンプルやチュートリアルがある、確立されたライブラリである。
    • 包括的なコンポーネントセット:基本的な UI 要素から、データテーブルやチャートのような複雑な機能まで、幅広いコンポーネントがある。

パフォーマンスに関する考察

  • Tailwind CSS:
    • より小さな CSS バンドル:PurgeCSS を使うことによって、Tailwind は、未使用のスタイルを削除することで最終的な CSS バンドルのサイズを大幅に下げることができ、それがパフォーマンスの向上につながる。
    • カスタムビルド:Tailwind の設定では、プロジェクトの特定のニーズに合わせたカスタムビルドを作成することができる。
  • Material UI:
    • 最適化されたコンポーネント:Material UI のコンポーネントはパフォーマンスのために最適化されているが、パフォーマンスが非常に重視されるアプリケーションでは、ライブラリのサイズが考慮されることがある。
    • Tree Shaking:使われていないコンポーネントを取り除き、バンドルサイズを小さくするための Tree Shaking に対応している。

ユースケース

  • Tailwind CSS:
    • カスタムデザイン:高度にカスタマイズされた特注デザインが必要であり、デベロッパーがスタイリングを完全にコントロールしたいプロジェクトに最適。
    • ラピッドプロトタイピング: UI デザインをサッとプロトタイプして反復するのに便利。
  • Material UI:
    • 一貫したUI:一貫性のある洗練された外観を実現し、Material Design の原則を遵守するアプリケーションに最適。
    • React プロジェクト: すぐに使えるスタイル付きコンポーネントが開発を大幅にスピードアップする React ベースのプロジェクトに最適。

TailwindとMUIは一緒に使えるか

はい、プロジェクトで Material UI(MUI)と Tailwind CSS を使うことができます。この2つを統合することで、Tailwind CSS のユーティリティファーストのアプローチを活かしてサッとスタイリングしながら、MUI の事前構築済みで高度にカスタマイズ可能な React コンポーネントを使うことができます。

Tailwind CSS と Material UI を併用していることを公に認めている企業や著名なプロジェクトの具体例は、それほど簡単には手に入らないかもしれませんが、この組み合わせは、個人のデベロッパーや小規模なプロジェクトの間で多く使われているのは確かです。この組み合わせでデベロッパーは柔軟性、迅速な開発能力、一貫した洗練された UI を維持する能力を得られますからね。

より良い選択肢:Tailwind UI を備えた Tailwind CSS

Tailwind UI は、Tailwind CSS のメーカーによって作成されたプレミアムコンポーネントライブラリです。Tailwind CSS を使って構築された、プロがデザインした完全にレスポンシブな UI コンポーネントのコレクションを提供し、このコンポーネントで、デベロッパーはゼロから始めることなく、美しく一貫性のある UI をサッと構築することができるようになります。

Tailwind UI と Tailwind CSS の関係

  • 補完ツール:Tailwind UIは、Tailwind CSS の自然な延長であり、Tailwind CSS がカスタムデザインを作成するためのユーティリティファーストのフレームワークを提供するのに対し、Tailwind UI は、プロジェクトで直接使用できる事前構築済みコンポーネントのコレクションを提供する。
  • 効率とスピード:Tailwind UIでは、デベロッパーがコンポーネントのライブラリからサッとUIを組み立てることができるようになることで、Tailwind CSS の効率が上がる。これは、プロトタイプや MVP 開発に特に有用。
  • 一貫したデザイン言語:Tailwind UI を使うと、コンポーネントはすべて同じデザイン原則に従い、Tailwind CSS を使って構築されるため、アプリケーション全体で一貫したデザイン言語が保証される。
  • 教育リソース:Tailwind UI は、Tailwind CSS の効果的な使用方法を示す教育リソースとしても機能し、それでデベロッパーは、Tailwind UI コンポーネントがどのように構築されているかを調べることで、ベストプラクティスや高度なテクニックを学ぶことができる。
  • 統合:Tailwind UI のコンポーネントを Tailwind CSS のプロジェクトに統合するのは簡単であり、デベロッパーは、Tailwind UI から HTML 構造と対応するユーティリティクラスをコピーして、Tailwind CSS ベースのプロジェクトに貼り付けることができる。そしてそこから、必要に応じてコンポーネントをさらにカスタマイズすることができる。

UXPin で Tailwind UI を使う

UXPin Merge には Tailwind UIライブラリが組み込まれており、CSS コンポーネントを使って、完全に機能するプロトタイプを作成できます。

コンポーネントを入れ子にして複雑な要素を作成したり、「カスタムコンポーネント」タイルを使って、Tailwind UIのWeb サイトに掲載されている事前構築済みのセクションを貼り付けることができます。

お好きなセクションが見つからない場合は、AI Component Creator を使って、自身のプロンプトに基づいたものを生成できます。コンポーネントクリエーターの使い方については、こちらのチュートリアルをご覧ください。

UXPin で MUI を使う

Reactアプリの作成をご希望の方は、UXPinのMUIライブラリをご利用ください。ここには完全に機能的でレスポンシブな React のインターフェースを構築できる UIコンポーネントが統合されています。

お好きなようにスタイリングできますし、お好みでコンポーネントを追加することもできます。以下のチュートリアルに従って、プロトタイプの作り方をご覧ください:ダッシュボードの例

Tailwind と Material UI のどちらがおすすめか

Tailwind CSS と Material UI は、どちらもデベロッパーの強力な武器となるツールですが、その選択は、カスタマイズの必要性と利便性、そしてプロジェクトをMaterial Design の標準にどれだけ忠実にしたいかによります。

ただ、どちらのフレームワークを選ぶにせよ、それで開発ワークフローの強化や、美しくレスポンシブな Webアプリケーションの構築ができることは約束されています。

UXPin Merge は、デザインチームと開発チームの連携方法を変革する強力なツールであることから、デザインがプロダクションコードに直接リンクされる統一プラットフォームを提供します。この革新的な技術により、ワークフローのスピードが上がるだけでなく、高い精度と一貫性が保証され、それで高品質のデジタル製品を効率的に作成することを目指す現代のデザインチームにとって不可欠なツールとなっています。

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