これだけは知っておきたい! プロダクトデザイナー になるには
プロダクトデザイナー としてのキャリアをお考えですか?このガイドでは、必要なスキルや資格、人脈作り、キャリアアップに至るまで、覚えておくべきポイントをご紹介します。ビジネス目標とユーザーニーズを一致させ、魅力的な製品を作り上げ、進化し続けるプロダクトデザインの世界で活躍するための方法を見ていきましょう。
主なポイント:
- ワイヤーフレームから効果的なコミュニケーションまで、「ハードスキル」と「ソフトスキル」を混ぜて習得するのが、プロダクトデザインでの成功には不可欠である。
- デザインやコンピューター・サイエンスの正規教育は強力な基礎となるが、オンラインコースや独学の道もある。
- 業界のイベントやコミュニティを通じてネットワークを作り、メンターを見つけることがプロとしての成長の近道になることがある。
- プロダクトデザイナーのキャリアアップは、ジュニアから専門家、または管理職へと進むことが多く、それぞれの段階でさまざまなレベルの専門知識が要求される。
- 磨かれた履歴書とインタラクティブなポートフォリオがあれば、求人応募で際立つため、自分の経験をカスタマイズし、数値化できる実績をアピールすることに重点を置くといい。
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プロダクトデザイナー の仕事とは
プロダクトデザイナー は、ユーザーの問題を解決するソリューションを戦略化・概念化して提供します。そしてビジネス目標とユーザーニーズを一致させ、市場調査から最終的な実行まで、製品ライフサイクルをナビゲートします。
また、プロダクトデザイナーは、ユーザーフローのマッピング、ワイヤーフレームの作成し、忠実度の高いプロトタイプの作成をし、ビジュアルだけでなく、デベロッパー、UX デザイナー、プロダクトマネージャーなどの部門横断的なチームと協力して、製品をアイデアから市場に送り出すこともよくあります。
プロダクトデザイン と UXデザイナーは同じか
製品のユーザビリティと機能性に主眼を置く UX デザイナーとは違って、プロダクトデザイナーはデザインプロセス全体を管理し、それは、UX(ユーザーエクスペリエンス)にとどまらず、UI(ユーザーインターフェース)のデザインや、多くの場合フロントエンド開発も含みます。
また、UX デザイナーが UX に焦点を当てるのに対し、プロダクトデザイナーは CX(カスタマーエクスペリエンス)全体を広く見渡します。ユーザビリティと収益性の最適化のために、顧客がどのように顧客ライフサイクルに入り、どのように顧客ライフサイクルから退出するかを理解しないといけません。
プロダクトデザイナー の役割
以下のような主な責務で、プロダクトデザイナーがデザインプロセスにおいて全面的な所有権を持つことがわかります:
- 市場調査: ユーザーニーズと市場ギャップを特定し、それをデザイン戦略に反映させる。
- ワイヤーフレーム作成: プロジェクトのビジュアルおよびコンテンツ要素をガイドする基本的なレイアウト構造を作成する。
- プロトタイプ: 最終製品を視覚化するための忠実度の高いプロトタイプを開発し、ユーザビリティテストを実施する。
- ユーザーテスト: ユーザーインタビュー、ユーザビリティテスト、アンケートを実施し、デザインイテレーションのためのインサイトを集める。
- デザインハンドオフ: デベロッパーと調整し、ビジュアルアセットとコーディングのためのデザイン仕様を全て提供する。
- QA(品質保証): 開発環境で実装されたデザインがデザイン仕様に確実に適合しているように確認する。
- 部門を超えた連携: 目標を合わせて統一された UX を提供すべく、プロダクトマネージャー、UX デザイナー、デベロッパーと協力する。
- ドキュメンテーション:デザイン仕様書やライブラリを作成および更新し、それによってチームメンバーが一貫してデザインを実施できるようにする。
- パフォーマンス指標: ユーザーエンゲージメントやコンバージョン率などの KPI(重要業績評価指標)を監視し、デザインのインパクトを測る。
プロダクトデザイナー に必要なスキル
ハードスキル
- スケッチとワイヤーフレーム: デザインのアイデアをサッと視覚化するスケッチテクニックを習得している。
- プロトタイピングツール: UXPin、Figma、Adobe XD、Sketch など、忠実度の高いプロトタイプのためのデザインツールに精通している。
- コーディング: HTML、CSS、JavaScript の基礎知識で、インタラクティブなプロトタイプを作成でき、デベロッパーとのコミュニケーションを強化する。
- デザインシステム:スケーラブルなデザインシステムを構築および維持する方法を理解している。
- ユーザーリサーチ: ユーザーインタビュー、アンケート、ユーザビリティテストを実施できる。
- データ分析: 分析データを解釈し、情報に基づいたデザイン上の意思決定を行うスキル。
- レスポンシブデザイン: さまざまな画面サイズに対応する UI のデザインに精通している。
- ビジュアルデザイン: タイポグラフィ、カラーセオリー、グリッドシステムなどの UI デザイン要素を使いこなせる。
ソフトスキル
- コミュニケーション: デザインの選択肢を明確に説明し、ステークホルダーを説得する能力。
- 問題解決: 問題を特定し、実用的な解決策を考案する卓越した分析力。
- 協調性: 部門横断的なチームでシームレスに働き、集団的な意見の価値を理解している。
- 時間管理: 品質を犠牲にすることなく、複数のプロジェクトと納期のバランスをとる。
- 共感力:ユーザー中心のデザインのために、ユーザーのニーズ、モチベーション、ペインポイントを理解している。
- 適応力: 変化を受け入れ、必要に応じて新しいツールやプロセスをサッと採り入れる。
- 細部へのこだわり: どんなデザイン要素も見逃さず、洗練された最終製品に貢献する。
プロダクトデザイナー になるのに必要な資格
プロダクトデザイナーになるには、さまざまな道があり、正規の教育を受けて学位を取得することもできますし、オンラインのリソースやコースを利用した独学も可能です。
正規教育
- グラフィック・デザインの BFA(美術学士号): デザイン原理とビジュアル・コミュニケーションの基礎を学ぶ。
- インタラクションデザインの学士号: インタラクティブなデジタル製品のデザインに重点を置く。
- デザインにおける MFA(美術修士号): さらに専門性を高め、競争力を身につけたい人向け。
- コンピューターサイエンスの学士号: プログラミングと開発に関する基礎的な理解を深め、デジタル製品のデザインをより効果的に行うことができる。
オンラインのデザインコースおよびワークショップ
- Coursera:プロダクトデザインに関する大学やカレッジのコースを提供している。
- Udemy: 特定のデザインツールやテクニックに関する短期間で実践的なコースに特化している。
- General Assembly:UX とプロダクトデザインに特化した集中ブートキャンプを提供している。
- Interaction Design Foundation:よりアカデミックなコースのための会員制プラットフォーム。
- IDEO: デザイン思考の組織の大手であり、様々な製品やデザイン関連のコースを提供している。
独学
プロダクトデザインのスキルを磨くのに役立つ本を以下にいくつか挙げてみましょう:
- スティーブ・クルーグ著「Don’t Make Me Think」
(日本語版:超明快 Webユーザビリティ ―ユーザーに「考えさせない」デザインの法則)
Webデザインにおけるユーザビリティの入門書。 - ドナルド・ノーマン著 「Design of Everyday Things」
(日本語版:誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論)
優れたデザインの基本原則を解説。 - アリステア・クロール, ベンジャミン・ヨスコビッツ著「Lean Analytics: Use Data to Build a Better Startup Faster」
(日本語版:Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)
商品と市場の適合性とデータ主導のデザインに関するインサイトを提供。 - ニール・イヤール著「Hooked::How to Build Habit-Forming Products」
(日本語版:Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール)
心理学とデザイン原理を融合させ、習慣的なエンゲージメントを生み出す製品をデザインする方法を伝授。
プロダクトデザイナー のキャリアアップ
典型的なプロダクトデザイナーのキャリアパス
- ジュニア・プロダクトデザイナー: 一般的に、学校を卒業したばかり、または2年未満の経験者の出発点となり、主に指導下でデザイン業務を遂行する。
- 中堅プロダクトデザイナー: 3~5年程度の経験を積んだ中堅デザイナーは、より複雑なプロジェクトを担当し、専門性を高める。
- シニア・プロダクトデザイナー: 5~8年の経験を経て、デザインプロジェクトの指揮や後輩の指導、戦略的な決定にも関われるようになる
- リード・プロダクトデザイナー: 少なくとも8~10年の経験が必要。大規模プロジェクトをリードし、デザインチームを監督することも多い。
プロダクトデザインにある専門分野
- UXスペシャリスト: ユーザーリサーチ と エクスペリエンスデザインを深く掘り下げ、アナリティクスやユーザー行動を熟知していることが求められる。
- UIスペシャリスト: 配色、タイポグラフィ、全体的な美しさなど、製品の視覚的要素に焦点を当てる。グラフィックデザインの経験があると有利。
- フロントエンド開発: コードを書くなど、技術的な側面を専門とするプロダクトデザイナーもおり、HTML、CSS、JavaScript の熟練したスキルが求められる。最新の製品開発には、React、Vue、Angular などのフロントエンド・フレームワークのスキルが含まれる。
- インタラクションデザイナー: 考え抜かれた動作で魅力的なインターフェースを作るのが専門であり、人間の心理や行動に対する深い理解が求められる。
プロダクトデザインのリーダーシップやマネジメントの役割とは
- デザインマネージャー: デザイナーチームの管理、プロジェクトの監督、上層部への報告を行い、多くの場合は、デザインスキルとマネジメントの専門知識の融合が求められる。
- デザインディレクター: 組織全体のデザイン戦略の設定と実行に責任を担い、経営陣の一員であることが多い。
- プロダクトデザイン副責任者: デザインに特化したトップレベルの経営陣の一人であり、リーダーシップと様々なプロダクトデザイン業務における豊富な経験と実績が求められる。
- コンサルタント/アドバイザー: 長年の専門知識を持つプロダクトデザイナーの中には、企業やスタートアップ企業のコンサルタントとして、プロダクトデザイン戦略の策定を支援する人もいる。
プロダクトデザイナーとしてネットワークを築き、メンターを見つける方法
ネットワークの機会
- 業界会議および会合: デザインに特化したイベントに参加して、業界のプロフェッショナルと出会い、見識を深める。自分の興味やキャリアの目標に沿ったカンファレンスに参加すると、最大限の効果が得られる。
- オンラインフォーラムとグループ:業界別の LinkedInやSlackのチャンネルなど、専門的なオンラインコミュニティに参加し、有意義なディスカッションに参加して知識を得たり、人脈を作ったりする。
プロダクトデザインのメンターを見つける
メンターは、業界の見識や実践的なアドバイス、教科書には載っていない貴重なフィードバックを提供してくれます。実社会の課題を通して導いてくれることで、速やかな成長が実現します。
既存のネットワーク、同窓会、LinkedIn の中で検索してみましょう。ADPList もメンター探しのお役立ちリソースです。相手の仕事に対する尊敬の念を示し、メンターシップに何を求めるかを明確に説明した、よく練られたメッセージを遠慮なく送ってみましょう。
プロダクトデザインの仕事に就くには
以下に挙げるプロダクトデザイナーの履歴書戦略は、Dribbble から拝借しました:
- 職務経歴書を見直し、不足している点を洗い出す: 職務経歴書に記載されている条件を満たすように履歴書を調整することで、より際立った履歴書を作成することができ、履歴書テンプレートに記載されていない特定のスキルや経験が見つかるかもしれない。
- 履歴書の形式(年表形式 か 職務経歴書形式 か)を選ぶ: 採用担当者は、キャリアの成長を示すために年代順の履歴書を好むが、エントリーレベルのポジションを狙うのであれば、学歴とスキルに焦点を当てた機能的なレイアウトの履歴書がいいと思われる。
- つまらなく思えるようなものにしない ‐ 自分のデザインスキルをアピールする: 標準的なPDF や Word 文書では、プロダクトデザイナーとして目立つには不十分。多くのプロダクトデザイナーは、プロフェッショナルな Web ベースのポートフォリオ(作品集)を使って、自分のスキルや経験をアピールしている。
- メトリクスを使う:デザインプロセスを主導した、またはデザインプロセスに大きく貢献したプロジェクトを紹介し、影響力を示すために、定量化可能な指標を使う。
UXPinのインタラクティブなプロトタイプで注目を集める
UXPinのインタラクティブなプロトタイプで、自身のプロダクトデザインスキルをアピールしましょう。多くのプロダクトデザイナーは、Figma や Sketch のような一般的な画像ベースのツールを選びますが、このようなプラットフォームには、基本的なプロトタイプを超える機能や特徴がありません。
その点、UXPinはコードベースのデザインツールで、最終製品のように見える完全にインタラクティブなプロトタイプを作成する機能を備えています。インタラクティブなプロトタイプへのリンクを履歴書に添付すれば、採用担当者に好印象を与えて、関心を持ってもらえる可能性が高まります。
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